平成３０年度 大原綜合病院 病院指標

内科

肺炎は日本人の死因として、65歳以上では悪性新生物、心疾患、脳血管疾患に次いで第4位となっています。また、80歳以上になると第3位となる疾患です。
当院では肺炎（特に誤嚥性肺炎）で入院する患者さまが年々増加しており、内科で占める疾患別患者数でも肺炎が最も多くなっています。

小児科

小児科は、呼吸器および消化器の感染症疾患が多くを占めております。県北医療圏で小児科の単科病棟（小児入院医療管理料）を唯一有しており（大学病院除く）、急性期疾患への対応を積極的に行っています。また、小児腎臓病や小児喘息、低身長症、糖尿病、てんかん、発達障害等の慢性疾患も幅広く取り扱っています。

外科

外科は、主に甲状腺、食道、胃、大腸、肝・胆・膵の良性・悪性疾患ならびに救急疾患を取り扱っており、消化器内科と連携し最適な治療を検討しています。
侵襲の少ない腹腔鏡下手術を、胃がん・大腸がん等の手術にも積極的に取り入れています。

整形外科

整形外科は、外傷疾患をはじめ脊柱管狭窄、椎間板ヘルニア、変性疾患等の慢性疾患にも多く対応しています。
特に脊椎脊髄病に対しては低侵襲性手術、小切開での顕微鏡視下手術を行っています。
人口の高齢化に伴い高齢者の外傷・変性疾患が増加しており、中でも大腿骨近位部骨折や脊柱管狭窄症の症例が最も多くなっています。

脳神経外科

脳神経外科は、脳卒中（脳梗塞、脳出血およびクモ膜下出血）、頭部外傷、脳腫瘍、水頭症などが主な対象疾患です。
脳梗塞超急性期に対しては、血栓溶解療法（t-PA投与）を行っています。
また、外科や整形外科と連携しながら多くの頭部外傷にも対応しています。

呼吸器外科

呼吸器外科は、画像診断科や呼吸器内科と連携し、肺がんを中心に縦隔腫瘍、気胸などの疾患を取り扱っています。
低侵襲な胸腔鏡下手術を積極的に行い、平均在院日数は全国平均に比べ短い傾向にあります。

心臓血管外科

平均寿命の延長や食事の欧米化、生活習慣の変化と共に動脈硬化症に基づく心筋梗塞、下肢閉塞性動脈硬化症、動脈瘤が増加しています。
心臓血管外科では、ステントグラフト内挿術を中心に治療を行っています。

産婦人科

産婦人科は、他科と連携し合併症妊娠、切迫早産（小児科による未熟児管理）、妊娠中毒症等のハイリスク妊娠等に対応しています。子宮筋腫、卵巣嚢腫等の良性疾患、また、卵巣がん、子宮がん等の悪性疾患も取り扱っており、低侵襲な腹腔鏡下手術も行っています。
平均在院日数は全国平均に比べ短い傾向にあります。

眼科

眼科は、白内障手術のほか難治の緑内障に対する治療を中心に行っています。
病気の状態や治療の必要性を分かりやすく説明し、病気への理解を深めていただき結果に満足できる医療を目指しています。

耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科は、幼児から高齢者までを対象に耳鼻咽喉、口腔、顔面、顎部、気管食道の疾患を取り扱っています。
扁桃肥大や慢性扁桃炎に対する扁桃摘出術等多く行っている他、鼻の手術には内視鏡手術を積極的に取り入れています。また、嚥下障害治療には、言語聴覚士と密に連携したリハビリテーションも実施しています。

脳神経内科

脳神経内科は、脳梗塞などの脳血管疾患、髄膜炎・脳炎等の感染症、重症筋無力症や多発性硬化症等の免疫疾患、ギランバレー症候群や慢性脱髄性多発神経炎等の末梢神経疾患、てんかん等の発作性疾患、アルツハイマー病、パーキンソン病や脊髄小脳変性症等の神経変性疾患などの神経疾患に幅広く対応しています。

泌尿器科

泌尿器科は、腎臓、尿管、膀胱、尿道等の尿路疾患と男性生殖器疾患の泌尿器疾患全般を対象としております。特に泌尿器腫瘍、尿路結石の手術が多く低侵襲な腹腔鏡下手術も積極的に行っています。

呼吸器内科

呼吸器内科は、肺がんを中心に慢性閉塞性肺疾患（COPD）、間質性肺炎等の疾患を取り扱っています。

循環器内科

循環器内科は、急性期治療として大動脈バルーンパンピングや狭心症、心筋梗塞に対するカテーテル治療、また、ペースメーカー等の不整脈集学的治療、冠動脈CTによる心血管病の早期診断、薬剤治療にる心不全集学的治療、専門スタッフによる心臓リハビリの６つの輪を通じ治療にあたっています。
また、狭心症と診断された場合は、経皮的冠動脈形成術（PCI）を積極的に行っています。

腎臓内科

腎臓内科は、慢性腎臓病（CKD）の重症化予防連携専門医療機関として腎臓病全般の診療を行っています。

消化器内科

消化器内科は、上部・下部消化管、肝・胆・膵疾患等の消化器全般の疾患を取り扱っています。早期の胃がん、大腸がんについては内視鏡的粘膜下層剥離術（ESD）を積極的に施行しています。

総合診療科

総合診療科は、日中救急の初期対応を行うと共に、入院当初には診断のつかない疾患を受け入れ、診断、治療を行っています。
人口の高齢化に伴う誤嚥性肺炎や尿路感染症、めまい等の幅広い疾患を取り扱っています。

内科

高齢化がすすみ、病気やケガにより口腔・食道を経由して食物や水分を摂取できなくなり、胃瘻造設術や中心静脈注射用植込型カテーテル設置の手術を施行をする場合があります。

小児科

当院は、新生児から一般小児までを対象とした広範囲な診療を行っているため、鼓膜切開術や新生児仮死蘇生術が多くなっています。

外科

外科手術症例は年間600例を数えており、腹腔鏡下手術も症例数が増加しています。腹腔鏡下手術は、胆のう摘出、ヘルニア、結腸、胃の順で多く、手術後の痛みが少ない、職場復帰が早い、傷が小さくてきれいな低侵襲性手術として積極的に実施しています。

整形外科

整形外科手術は当院で最も多く、骨折などの外傷（ケガ）の手術と脊椎疾患を中心に手術を行っています。
最も多いのは、脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術（椎弓形成）、次いで骨折観血的手術（肩甲骨，上腕，大腿）となっています。
脊椎手術の進歩はめざましく、小皮切で顕微鏡視下に行うことで術後疼痛や合併症が最小限に抑えられるようになっています。

脳神経外科

脳神経外科は、年間約70件の手術を実施しており、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術、次いで脳動脈瘤頸部クリッピングが多くなっています。

呼吸器外科

呼吸器外科は、肺がんを中心に縦隔腫瘍、気胸などの疾患を取り扱っており、胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術が最も多くなっています。

心臓血管外科

心臓血管外科では、ステントグラフト内挿術やペースメーカー交換術を中心に手術を行っています。

産婦人科

産婦人科では、他科と連携した合併症妊娠、切迫早産（小児科による未熟児管理）や、腹腔鏡下手術による低侵襲手術、卵巣がん、子宮がんなどの悪性疾患、更年期、子宮脱などの骨盤臓器脱の疾患を取り扱っております。
年間300件を超える分娩を取り扱うと共に、手術としては、帝王切開術が最も多く、次いで子宮頸部（腟部）切除術となっています。

眼科

眼科手術は、年間700件を超える手術を実施しており、水晶体再建術（眼内レンズを挿入する場合）が最も多くなっています。難易度の高い白内障手術も積極的に受け入れ、より多くの方々の視機能回復に努めています。

耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科手術は、年間300例を超える手術を行っており、口蓋扁桃手術（摘出）、扁桃周囲膿瘍切開術、鼓室形成手術（耳小骨温存術）や内視鏡下鼻・副鼻腔手術（ESS）を行い、耳鼻咽喉・口腔・顔面・顎部・気管食道の幅広い領域を担当しています。

脳神経内科

泌尿器科

泌尿器疾患全般を対象としていますが、特に泌尿器腫瘍、尿路結石の手術が多いです。腹腔鏡技術認定医が常勤しており、腹腔鏡下手術も安全に施行しています。年間300症例以上の手術を行っており、膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（電解質溶液利用のもの）が最も多く、従来外来で実施していた体外衝撃波結石破砕術（ESWL）も入院手術で実施しています。

呼吸器内科

高齢化がすすみ、病気やケガにより口腔・食道を経由して食物や水分を摂取できなくなり、胃瘻造設術を施行する場合があります。

循環器内科

循環器内科は、不安定狭心症や急性心筋梗塞を対象とした経皮的冠動脈インターベンション（PCI） を年間約150例実施しております。また、ペースメーカー移植術（経静脈電極）も行っています。

腎臓内科

消化器内科

消化器内科では、年間上部消化管内視鏡検査を約5,800件、下部消化管内視鏡検査を約2,500件実施しています。手術症例としては、入院1泊2日で実施している内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術が最も多く、次いで内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術（早期悪性腫瘍粘膜下層）を行っています。

総合診療科