理念・院長のあいさつ

理念
人を愛し、病を究める

私たちは、すべての患者さまとご家族のために、常に一歩先行く医療を探究し、優しさを持って最善を尽くす医療を実践することにより、地域から信頼される病院を目指します。

院長あいさつ

一般財団法人 大原記念財団

大原綜合病院 院長
小山 善久

福島市をはじめとする県北地域の皆様におかれましては、平素より当院へ多大なるご指導ご鞭撻を賜り、心より御礼申し上げます。

この度令和4(2022)年4月1日付をもちまして、佐藤勝彦先生の後任として一般財団法人大原記念財団大原綜合病院の院長を拝命いたしました。
本年は2月から北京オリンピックが開催され、日本人の活躍に喝采を贈ったところですが、いま世界は一向に収束しない新型コロナウイルス感染症の対策に加えて、ウクライナに対するロシアの軍事行動で、益々暗い影を落としています。さらには太平洋沿岸の頻発した地震による災害で大きな被害が発生しています。
このような状況の下、一般・救急医療はもちろんのこと感染対策や災害医療においても迅速で的確な判断を求められる院長就任という重責を託されたことに身の引き締まる思いがいたしております。

明治25(1892)年に開院いたしました当院は、今年130年目を迎えております。この間地域の皆さまに安全で安心できる高度な医療を提供するため、時代とともに変化を遂げてまいりました。
平成30(2018)年1月に市内上町に免震構造を有する新病院が完成し診療を開始しました。病床数は353床で、28診療科を有し地域医療支援病院として県北地区の中核を担い、総合救急センター、手術センター、HCU、屋上ヘリポートを完備して救急・手術・高度専門医療を連携して行える体制を整え、また広域災害医療にも対応可能となりました。さらに多くの診療科には専門医・指導医が常勤し、多様な疾患に対応できる体制になっております。そして地域周産期母子医療センターとして産科、小児科の連携により妊産婦、新生児への適切な管理ができる医療体制も備えています。

一方、当院では、紹介を受けた時点でベッドコントロールが可能となり入院が決まった段階から安心して治療が行われ円滑に退院ができるように地域医療生活連携室を設けて入院支援と退院支援を行っています。

長年の懸案事項であった外来駐車場は、病院の北側に立体駐車場を、近くの旧病院跡地に平面駐車場を整備し通院も便利になりました。 平成16(2004)年からは臨床研修指定病院として研修医教育及び医療人材育成にも力を入れております。最近ではフルマッチすることが多く毎年8名の研修医を受け入れ、全人的な教育を行っております。

開院以来、1世紀以上にわたり脈々と受け継がれてきた当院の医学研究や診療の実績から、私たちは「人を愛し、病を究める」を診療の理念に掲げています。これからの福島の医療を担うべき信頼できる優れた医療人を育成し、新しい時代に見合う最良の医療を探究しながら、地域の皆様のために、職員一丸となって取り組んでいく所存です。

今後もより一層のご支援とご鞭撻を賜りますとともにご理解、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。


(令和4年(2022)4月)