総合患者支援センター 地域医療生活連携室

地域医療生活連携室管理者 ごあいさつ
(令和5年(2023)年)

大原綜合病院 副院長
兼 総合患者支援部
  地域医療生活連携室管理者

齋藤 修一

福島市をはじめとする県北地域の皆様におかれましては、平素より当院へ多大なるご指導ご鞭撻を賜り、心より御礼申し上げます。

当院は県北地域に根差し、急性期の患者さんへの専門性と質の高い医療を目指しております。地域医療生活連携室は、近隣の病院や診療所・介護施設などからご紹介いただいた患者さんが、安心して受診いただくための “病院の顔” ともいうべき重要な責務を担っております。
今後、福島も例外ではない超高齢化社会を迎えていくにあたり、患者・かかりつけ医・病院間の連携の歯車がよく廻ることで、円滑な情報交換のもと、疾病の二次予防や地域の健康寿命延長に微力ながら貢献できればと考える次第です。
普段はかかりつけの先生へ、病態増悪時は病院へ、加えて病院では定期的な多職種による患者さんへの診療と安定した日々をお過ごしいただくための助言なども行っていければと存じます。

昨今、このような施設間の垣根を超えた地域総ぐるみの癒しが、治療のあるべき姿と謳われております。 当連携室を皆様とともに育てていければと考えている次第です。何卒よろしくお願いいたします。

患者さん・登録医の先生方へ
―当院は「地域医療支援病院」です(要紹介状) ―

大原綜合病院は、国が推進しております地域包括ケアシステム構築のもと 現在 「ふたり主治医制」 を積極的に推進しております。当院は、平成20年度に県北地域では初めてとなる 「地域医療支援病院」として福島県から認可を受けております。 (参考/福島県ホームページ「地域医療支援病院について」)

「地域医療支援病院」は、地域医療の中核病院として主に次の役割があります。

症状が安定した患者さんの通常の健康管理については、地域のかかりつけ医へご紹介

手術や入院が必要な、救急を要する患者さんをかかりつけ医からご紹介

精密検査や専門的な治療を必要とする患者さんをかかりつけ医からご紹介

地域の中核病院として、救急医療を必要とする方は断ることなく受け入れを行い、 一方では受け入れを円滑にできるために、症状が安定した患者さんはかかりつけ医にご紹介をしております。当院ではかかりつけ医との連携を円滑にするため、「登録医制度」 (ふたり主治医制を円滑に行う制度)を行っております。
現在、県内の民間病院としては最大規模となる430名以上(令和5年4月現在)の先生方にご登録いただいております。 患者の方、登録医の先生方におかれましては取り組みへのご理解と ご協力のほどをよろしくお願い申し上げます。

※ クリックでPDFデータがご覧いただけます

ふたり主治医のご案内 (パンフレットより)

ご紹介時のお願い

当院は全診療科、完全予約制となっております。受診については、患者さんの待ち時間短縮のため、FAXでの事前予約をお願いいたします。
(緊急の場合は、直接連携室にお電話ください)

下記の「患者紹介用FAX連絡票」・「診療情報提供書」をFAXにてお送りください。

FAX 024-526-0935 / TEL 024-526-0371

FAX時に必要な情報

  • 患者紹介用FAX連絡票(受診日の希望確認、保険情報欄は別紙参照可)
  • 患者さんの保険情報(PC画面複写可)
  • 診療情報提供書(臓器別・疾患別による診療科の明記をお願いいたします)

※市民検診二次精査をご依頼いただく際も上記と同様にFAXでの事前予約をお願いいたします。
その際は一次検診結果報告書及び精密検査依頼書の添付をお願いいたします。

患者紹介用FAX連絡票・診療情報提供書

(令和5年4月更新)

●かかりつけ医と当院との連携フロー図

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策に伴う 問診票の終了について

令和6年7月1日より、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連問診票は不要となりました。
ご紹介の患者さんにお渡しいただく必要はございません。長期のご協力をありがとうございました。

共同診療・共同利用

当院の施設・設備は開放型病院登録医に開放されており、ベッド利用や検査を共同で行うことができます。開放型病院登録医は、入院中の患者さんの診療を、必要に応じて当院の医師と共同で行うことができます。

地域医療生活連携室の主な業務

  • 紹介患者の受け入れ
    ※事前受け入れ予約調整業務
    ※当日紹介状持参の患者さんの受診調整
  • 紹介状に対する受診報告書のFAX
  • 紹介患者の情報・各医療機関の情報を入力しデータ集積
  • 当院での治療完了後の患者さんのデータ管理・情報提供
    ※診療情報提供書の管理
    ※紹介先の情報を提供(紹介先の住所・電話番号等、または患者ご自宅近くの病院検索紹介)
  • 医療機関や患者からの問い合わせ・意見・要望の受付窓口
  • 開放型病床利用による共同診療の受け入れ窓口
  • 医療講演会の企画や開催
  • 広報紙発行(月1回 Harmony発行)
  • 講演会・研修会、治療検査案内等のパンフレット送付
  • 医療機関への訪問による広報活動
  • 高額医療機器の共同利用の受け入れ窓口

CTやMRIなど、当院で保有している高額医療機器を、地域の医療機関の先生方にもご活用いただくため、医療機器共同利用を行っております。
放射線科(画像診断センター)のページをご覧ください

医療相談について

ソーシャルハイリスクに対応する医療ソーシャルワーカー
(MSW: Medical Social Worker )をご存知ですか?

大原綜合病院では、療養生活に伴って生じるさまざまな心配事について、社会福祉士資格または精神保健福祉士資格を有する医療ソーシャルワーカー(MSW)が、患者さんやご家族と一緒に考え、解決へのお手伝いを行っています。

救急医療の場面では、予期せぬ突然の受傷や病気の発症により、今まで思いもよらなかった様々な課題や問題が生じます。時には、重い後遺症を障害としてもってしまうこともあります。
次のような内容で不安を抱えていらっしゃる患者さんやご家族へ、救急の早期現場から携わりサポートしていくことが私たちMSWの仕事です。
社会福祉の立場から患者さん・ご家族の方々が抱える経済的・心理的・社会的問題の解決、調整を援助し、社会復帰の促進を図ってまいります。

こんな時 頼ってほしい MSW

  • 医療費など、経済的なことで心配がある
  • 社会福祉制度や提供サービスの内容、申込方法や活用方法について知りたい
  • 社会復帰について相談したい
  • 療養中の育児や家事で困っている
  • 同じ病気や障害、症状など、何らかの共通する患者体験を持つ人たちが集まる
    「患者会」や「家族会」の情報を知りたい
  • 療養生活を送りながら、仕事や学校生活を続けることが困難である
  • 退院後の療養生活の準備をしたい

※相談は無料です。相談についての秘密は厳守いたします。

ご相談方法

ご相談は原則として予約制です。ご希望の方は医師・看護師等スタッフにお申し出ください。

受付時間・ご相談場所

受付時間 月~金曜日 9:00~17:00
休診日 土日祝日、年末年始
相談場所 1F 総合患者支援センター 相談室
プライバシーを配慮しつつ、患者さんやご家族のご状況に応じて、外来等でも面談を行う場合があります

福島県心不全地域連携パス

福島県は、県民の方々に安心して良質な医療を提供できる体制づくりを目指して、心不全に係る医療機関間の連携強化を推進しており、当院循環器内科もその取組に協力しております。
その一環として、県は令和7年6月、心不全の治療やリハビリ、再発予防に関わる患者さんの情報を、医療機関間で切れ目なく共有するための医療連携パスツール「福島県心不全地域連携パス(ひな型)」を公開しました。

 ■福島県ホームページ「福島県心不全地域連携パスを作成しました(医療機関向け)」

この心不全パスは、当院循環器内科医師が全面的にサポートし、作成いたしました。
地域の医療機関のみなさまにおかれましても、ご活用のほどよろしくお願いいたします。(2025.06)